2015年度から、法人営業力強化シリーズの新検定として「業種別エキスパート」を実施しています。同検定は、金融機関にとって喫緊の課題となっている「取引先企業の事業性を評価する融資の促進」のために必要な知識・スキルの検証に資するものとして開発したものです。金融庁は、「平成27年度事務年度 金融行政方針」で「事業性評価および解決策の提案・実行支援」を重点施策として掲げました。金融機関には、取引先にとって真に有益な情報・アドバイスの提供や、事業戦略をバックアップするための融資の増強が求められているわけです。「業種別エキスパート」は、こうした要請に応えるべく、「ベーシックコース」「アグリビジネスコース」「医療・介護コース」「建設・不動産コース」の4種目を実施していますが、2016年度からは新たに「製造業コース」を実施することになりました。各コースの合格者は、当会がそれぞれ「業種別エキスパート(ベーシックコース)」「業種別エキスパート(アグリビジネスコース)」「業種別エキスパート(医療・介護コース)」「業種別エキスパート(建設・不動産コース)」「業種別エキスパート(製造業コース)」として認定し、認定証を発行します。

ベーシックコース

アグリビジネスコース

医療・介護コース

建設・不動産コース

製造業コース


ベーシックコース

ねらい

 金融庁は、金融機関に対し、財務データや担保・保証に必要以上に依存することなく、借り手企業の事業の内容や成長可能性などを適切に評価し(「事業性評価」)、融資や助言を行い、企業や産業の成長を支援していくこと、また、中小企業の資金ニーズ等にきめ細かく対応し、円滑な資金供給等に努めることを求めており、その対応に関して検証を行っていくとしています。
 本試験は、こうした金融機関にとっての喫緊の課題である「取引先企業の事業性を評価する能力」を養うことを目的とし、業種の理解、業界の動向、業務の特性、取引推進上のポイント等について、主に金融機関の若手法人営業担当者の営業能力を養成することをねらいとしています。

概要

  • 本試験は、営業店で初めて法人営業担当者となった、または、これから法人営業担当者となる若手行職員を対象とした検定試験です。
  • 金融機関が顧客とする業種(中小企業)に関する特性や動向、取引推進上のポイント、融資・審査における実務上の留意点等の基本的な知識を問うことにより、営業実践力を判定します。
  • 合格者に対しては、当会が「業種別エキスパート(ベーシックコース)」として認定し、認定証を発行します。

試験日

 2016年5月22日(日)
 2017年1月22日(日)

試験時間

 2016年5月22日(日)
 10時00分~12時00分(120分)

 2017年1月22日(日)
 13時30分~15時30分(120分)

試験範囲

 金融機関の法人営業担当者が毎月1度は訪問するであろう身近な業種(中小企業)に関する特性や動向、取引推進上のポイント等。予定されている出題業種は、「農業」「建設業」「不動産業」「医業」「小売業」「観光業」「サービス業」「製造業」「流通業」「飲食業」 等です。

出題形式等

 正誤(○×)問題10問、三答択一式・語群選択式問題30問(マークシート方式)

持込品

 筆記用具(HB以上の濃い黒鉛筆、消しゴム)

合格基準

 100点満点で60点以上

受験手数料

 4320円(税込)

注意事項

 試験範囲、問題形式・問題数は変更になることがあります。

アグリビジネスコース

ねらい

 今、成長産業としての農業に注目が集まっています。政府による「農林水産業・地域の活力創造プラン」においても、積極的な産業政策と地域政策を柱とする「攻めの農林水産業」の展開により、農林水産業の成長産業化が掲げられています。農業生産のバリューチェーンは多様化しつつあり、そのなかで農業者は川上、食品加工業等は川中、観光・外食産業等は川下に例えられます。地域密着型金融を推進する金融機関にとって、このように地域産業を1つの流れとして捉えるアグリビジネスの視点が欠かせません。
 本試験は、主に金融機関の営業・融資担当者がアグリビジネスに係る基本的な知識と実務能力を備えているかを検証することにより、リレーションシップ構築、取引推進、案件開拓等における法人営業力を養成することをねらいとしています。

概要

  • 本試験は、営業・融資担当者として知っておくべき、アグリビジネスに関する基本的な知識と取引推進のポイントについて出題します。
  • 金融機関の取引事例に基づき、アグリビジネスの実務上の留意点やチェックポイントを確認することにより、実践力向上をサポートします。
  • 合格者に対しては、当会が「業種別エキスパート(アグリビジネスコース)」として認定し、認定証を発行します。

試験日

 2016年5月22日(日)

試験時間

 13時30分~15時30分(120分)

試験範囲

 アグリビジネスの基礎知識(用語理解、農業政策、農地制度、業界動向等)、アグリビジネスに係るコンサルティングの基礎知識(農業簿記、農業税務、経営分析、農業労務、販売戦略、資金調達等)、 金融機関とアグリビジネス(融資その他の金融取引、経営改善提案、ビジネスマッチング、ケーススタディ等)。

出題形式等

 四答択一式20問、事例問題(択一式・記述式等)3題(記述式)

持込品

 筆記用具(HB以上の濃い黒鉛筆、消しゴム)および計算機

合格基準

 100点満点で60点以上

受験手数料

 5400円(税込)

注意事項

 試験範囲、問題形式・問題数は変更になることがあります。

医療・介護コース

ねらい

 急速に進む高齢化に伴い、高い成長と雇用の創出が見込まれる医療・介護分野への注目が集まっています。金融機関においても、医療・介護分野への総合的な取引推進を強化する動きが顕著です。しかしながら、これらの業界は、国の政策の影響を大きく受ける分野であり、取引推進にあたっては、業界特有の知識が不可欠です。
 本試験では、医療機関・介護事業を取り巻く環境、経営の特徴、国の医療・介護政策の知識に加え、金融機関の営業担当者としての取引推進力として、資金ニーズへの対応、融資審査のチェックポイント、経営改善手法などの実践力を検証します。

概要

  • 本試験は、金融機関の法人営業担当者として最低限知っておくべき、医療業界および介護業界の現状と特徴、関連する法制度についての基本的な知識と、取引推進のポイントについて出題します。
  • 医療・介護分野についての知識を問う基礎編のほか、営業推進や融資審査についての事例問題で構成する応用編により、医療機関・介護業者との取引を想定した営業実践力を判定します。
  • 合格者に対しては、当会が「業種別エキスパート(医療・介護コース)」として認定し、認定証を発行します。

試験日

 2016年5月22日(日)
 2016年9月11日(日)

試験時間

 13時30分~15時30分(120分)

試験範囲

 医療機関の着眼点(我が国の医療の現状、医療の特徴と変遷、医療政策、医療法人制度の特徴等)、介護事業の着眼点(我が国の介護の現状、高齢者保健福祉政策の変遷、介護保険制度、介護保険指定業者、介護報酬、社会福祉法人の特徴等)、資金ニーズに応じた営業推進(融資の着眼点(設備資金・運転資金)、各種分析、経営改善手法、未収金対応等)。

出題形式等

 四答択一式20問、事例問題(択一式・記述式等)3題(記述式)

持込品

 筆記用具(HB以上の濃い黒鉛筆、消しゴム)および計算機

合格基準

 100点満点で60点以上

受験手数料

 5400円(税込)

注意事項

 試験範囲、問題形式・問題数は変更になることがあります。

建設・不動産コース

ねらい

 建設業・不動産業は、すべての営業店で必ず取引のある業種といって過言ではありません。これらの業種は、製造業や小売業等の他の業種とは異なる商慣習や資金の流れを有するという特徴があります。
 本試験は、金融機関の普遍的な取引先としてその基本的な知識や取引推進のポイントを検証することを目的としています。

概要

  • 営業店の渉外・融資担当者が知っておくべき、建設関連および不動産関連に係る基礎知識と取引推進や経営改善に係る実務能力を検証します。
  • 合格者に対しては、当会が「業種別エキスパート(建設・不動産コース)」の認定証を発行します。

試験日

 2016年9月11日(日)

試験時間

 13時30分~15時30分(120分)

試験範囲

 Ⅰ建設業の理解(特徴・動向・課題)、建設業の会計と財務(財務分析のポイント)、目利きのポイントと実態把握(原価管理・人材管理と育成・モニタリング)、ケーススタディ
 Ⅱ不動産業(分譲・賃貸・管理・流通)の理解(特徴・動向・課題)、不動産業の会計と財務(財務分析のポイント)、ケーススタディ

出題形式等

 四答択一式20問程度、事例問題(択一式・記述式等)3題程度(記述式)

持込品

 筆記用具(HB以上の濃い黒鉛筆、消しゴム)および計算機

合格基準

 100点満点で60点以上

受験手数料

 5400円(税込)

注意事項

 試験範囲、問題形式・問題数は変更になることがあります。

製造業コース

ねらい

 わが国の製造業は、国内雇用や貿易立国を長く支えている基幹産業です。かつて「ジャパン・アズ・ナンバー1」といわれ、抜群の競争力を有していたわが国の製造業は、エレクトロニクス産業を中心に輸出力が低下しており、海外での生産は拡大しているものの、国内生産は頭打ちの状況にあります。地域経済、ひいては日本経済再生のため、高い競争力を有する製造業への支援が金融機関にとって不可欠であることは疑う余地がありません。
 本試験では、営業・融資担当者の取引推進能力を養成することをねらいに製造業の業務内容や特徴等に関する必要な知識や取引推進のポイントを検証することを目的とします。

概要

  • 本試験は、営業・融資担当者として知っておくべき、製造業に関する基礎知識と取引推進のポイントについて出題します。
  • 金融機関との取引事例に基づき、製造業の実務上の留意点やチェックポイントを確認することにより、実践力向上をサポートします。
  • 合格者に対しては、当会が「業種別エキスパート(製造業コース)」の認定証を発行します。

試験日

 2017年1月22日(日)

試験時間

 13時30分~15時30分(120分)

試験範囲

 製造業のマネジメント層とのコミュニケーションを行うために、把握しておくべき製造業の基礎知識の習得 (製造業の特徴、開発・設計、生産管理・購買管理製造、販売管理・出荷管理、品質管理、原価管理等)。
 製造業分類ごとの業種を取り上げ、経営改善・生産性向上・体質強化等を支援するための経営改善アプローチ事例の理解(融資先の資金ニーズの認識、提案能力の習得)等

出題形式等

 四答択一式20問程度、事例問題(択一式・記述式等)3題(記述式)

持込品

 筆記用具(HB以上の濃い黒鉛筆、消しゴム)および計算機

合格基準

 100点満点で60点以上

受験手数料

 5400円(税込)

注意事項

 試験範囲、問題形式・問題数は変更になることがあります。