KINZAIのサステナビリティ検定

一般社団法人金融財政事情研究会(KINZAI)は2022年9月、サステビリティ検定を始めました。当会はこれまで金融機関のお客様の人材育成支援に取り組んできましたが、サステナビリティ検定は金融機関以外のお客様も対象とした新しい検定試験です。すべてのビジネスパーソンに求められるサステビリティに関する知識を厳選。これまでに約32,000人が受験しています。サステビリティの知見を広めることで、日本から世界を変えていくことを目指します。

環境省認定制度 脱炭素アドバイザー ベーシック、認定取得について

サステナビリティ検定「サステナビリティ・オフィサー」は2023年9月26日、環境省の審査を経て、「環境省認定制度 脱炭素アドバイザー ベーシック」の認定を受けた旨、公表されました(認定日:10月1日)。2023年10月2日以降の試験の合格者は、受験日の翌日から金融業務能力検定・サステナビリティ検定のマイページから、 「環境省認定制度 脱炭素アドバイザー ベーシック」 および「サステナビリティ・オフィサー」 の認定証をダウンロードできます。2023年10月1日以前の合格者については、補足教材で自主学習後に、「環境省認定制度 脱炭素アドバイザー ベーシック」の資格を取得することができます(2023年10月31日以降、金融業務能力検定・サステナビリティ検定のマイページから、 「環境省認定制度 脱炭素アドバイザー ベーシック」 および「サステナビリティ・オフィサー」 の認定証をダウンロードできます) 。

制度の詳細は、環境省ホームページの「脱炭素アドバイザー資格の認定制度」をご覧ください。

サステナビリティ検定とは

SDGs・ESGを主な範囲とした基礎種目の「SDGs・ESGベーシック」と、脱炭素の取組みやサステナブルファイナンスまで射程を広げた上位種目の「サステナビリティ・オフィサー」の2種目です。

サステナビリティ検定のチャート

SDGs・ESGベーシックはどんな検定?

どんな人におすすめ?

SDGs・ESGベーシックを学習することで、SDGs・ESGについて基本的知識を身に付けることができます。金融機関の全行職員、一般企業のSDGs担当者はもちろんのこと、高校生や大学生も受験することができます。

難易度、受験者、学習方法等

テストセンターでコンピュータを使用して受験するCBT方式です。三答択一式40問を60分以内で解答していただきます。初学者でも、学習しやすい基本的な内容です。「サステナビリティ・オフィサー」よりも難易度は低くなっています。

受験者は、社会人の方が中心ですが、高校生や大学生にもご活用いただけます。学習ツールとして、出題方式・出題テーマをカバーした「SDGs・ESGベーシック試験問題集」を用意しています。詳細な解説欄も含めて学習すれば、合格水準の知識を習得できるように編集しました。

合格者には、一般社団法人金融財政事情研究会が「SDGs・ESGファシリテーター」(英語表記:Certified KINZAI SDGs・ESG Facilitator)の認定証(PDF)を発行します。一定の知識を有していることの証として、名刺等に記載することもできます。

サンプル問題

《問》経済産業省の「SDGs経営ガイド」(2019年5月)の内容に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 企業が真のSDGs経営を実現するためには、印象論・感情論に流されない科学的・論理的な検証・評価が不可欠であり、データに基づくとどうか、ライフサイクルで考えるとどうか、代替オプションとの比較においてどうか、といった視点で自社の事業や取組みを俯瞰することがきわめて重要である。
  2. 投資家や評価機関等が企業等のSDGsやESGに係る取組みを評価する場合は、科学的・論理的な視点による評価を行うことが重要であるが、評価機関の評価手法の「見える化」は期待されているものの、投資家の評価手法の「見える化」は期待されていない。
  3. 企業がSDGs経営の一環として、これまで見過ごされてきた社会課題を解決するために新規事業に取り組むにあたり、まったく新しいカテゴリーの事業に取り組もうとする場合は、新たな規格づくりを行おうと積極的に働きかけることも重要である。

正解 2

サステナビリティ・オフィサー(「環境省認定制度 脱炭素アドバイザーベーシック」 対応)はどんな検定?

どんな人におすすめ?

サステナビリティ・オフィサーを学習することで、サステナビリティのリテラシーを向上させることができます。金融機関の行職員、事業会社や投資家等にサステナビリティの取組みの提案・支援を行う金融機関担当者、一般事業会社のサステナビリティ担当者はもちろんのこと、どなたでも受験することができます。

難易度、受験者、学習方法等

テストセンターでコンピュータを使用して受験するCBT方式です。四答択一式50問を100分以内で解答していただきます。SDGs・ESGに加えて、サステナビリティ・ファイナンスに関する出題もあります。「SDGs・ESGベーシック」よりも難易度は高くなっています。

受験者の多くは社会人です。学習ツールとして、出題方式・出題テーマをカバーした「サステナビリティ・オフィサー試験問題集」を用意しています。詳細な解説欄も含めて学習すれば、合格水準の知識を習得することができるように編集しました。

合格者には、一般社団法人金融財政事情研究会が「サステナビリティ・オフィサー」(英語表記:Certified KINZAI Sustainability Officer)ならびに「環境省認定制度 脱炭素アドバイザー ベーシック」(英語表記:「Basic-Level Advisor for Decarbonization(Approved certification by MOEJapan)の認定証(PDF)を発行します。一定の知識を有していることの証として、名刺等に記載することもできます。

※2023年10月1日以前の合格者については、補足教材で自主学習後に、 「環境省認定制度 脱炭素アドバイザー ベーシック」の資格を取得することができます(2023年10月31日以降、金融業務能力検定・サステナビリティ検定のマイページから、 「環境省認定制度 脱炭素アドバイザーベーシック」 および「サステナビリティ・オフィサー」 の認定証をダウンロードできます) 。

サンプル問題

《問》金融機関Xの職員Aは、取引先企業Y社(食品製造業・中小企業)の経営者Bから、取引先企業に対するY社の企業イメージ向上のため、Y社におけるSDGsへの取組みを強化し、ホームページで情報開示を行いたいと相談を受けた。Y社は現在、社内プロジェクトチームを立ち上げ、これからマテリアリティ(重要性)の特定や具体的な活動計画の検討を行う段階である。AのY社へのアドバイスの内容として、次のうち最も不適切なものはどれか。

  1. マテリアリティを特定する準備として、Y社がどのような経営理念を持ち、どのような事業活動を行っているか、地域社会との関係性を改めて整理するよう勧める。
  2. Y社が経営者と従業員の距離が近いのであれば、まずはSDGsの取組み担当者を決め、身近な取組みから始めてみることを勧める。
  3. SDGsへの取組みは本業の事業活動と直接的にひもづけて考える必要があることを説明し、製品やサービスの内容を改善するか、または製品やサービスの提供方法を改善するという、いずれかのアプローチを取る活動計画を立案するよう勧める。
  4. Y社の従業員に対し、SDGsへの取組みが、自社の生存戦略になりうることや、自社の新たな事業機会の創出に繋がる可能性があるといったメリットを周知し、取組みの意義を理解させるよう勧める。

正解 3

試験の概要

  SDGs・ESGベーシック サステナビリティ・オフィサー
(「環境省認定制度 脱炭素アドバイザーベーシック」 対応)
受験日 通年実施。受験者ご自身が予約した日時・テストセンター(※CBT-Solutionsウェブサイトに遷移します)で受験していただきます。受験予約は受験希望日の3日前まで可能ですが、テストセンターにより予約可能な状況は異なります。 通年実施。受験者ご自身が予約した日時・テストセンター(※CBT-Solutionsウェブサイトに遷移します)で受験していただきます。受験予約は受験希望日の3日前まで可能ですが、テストセンターにより予約可能な状況は異なります。
試験の対象者 金融機関の全行職員、一般企業のSDGs担当者等
※受験資格は特にありません
サステナビリティのリテラシー向上を図りたい金融機関の行職員、事業会社や投資家等にサステナビリティの取組みの提案・支援を行う金融機関担当者、一般事業会社のサステナビリティ担当者等
※受験資格は特にありません
試験の範囲
  1. SDGsとは
  2. SDGsの関連知識
  3. SDGs経営の実践
  4. ESG金融・投資の理解・実践
  1. SDGs・ESG・サステナビリティの基礎知識
  2. 企業のサステナビリティ活動
  3. サステナビリティと金融
  4. 実践事例問題
試験時間 60分 ※試験開始前に操作方法等の案内があります。 100分 ※試験開始前に操作方法等の案内があります。
出題形式 三答択一式40問 四答択一式50問
合格基準 100点満点で70点以上
※「サステナビリティ・オフィサー」は、「SDGs・ESGベーシック」よりも難易度が高い上位試験となります。
受験手数料(税込) 4,400円 6,050円
法令基準日 問題文に特に指示のない限り、7月1日現在施行の法令等に基づくものとします。
合格発表 試験終了後、その場で合否に係るスコアレポートが手交されます。合格者は、試験日の翌日以降、「SDGs・ESGファシリテーター」の認定証をマイページからPDF形式で出力できます。 試験終了後、その場で合否に係るスコアレポートが手交されます。合格者は、試験日の翌日以降、「サステナビリティ・オフィサー」ならびに「環境省認定制度 脱炭素アドバイザー ベーシック」の認定証をマイページからPDF形式で出力できます。
持込み品 携帯電話、筆記用具、計算機、参考書、六法等を含め、自席(パソコンブース)への私物の持込みは認められていません。テストセンターに設置されている鍵付きのロッカー等に保管していただきます。メモ用紙・筆記用具はテストセンターで貸し出されます。計算問題については、試験画面上に表示される電卓を利用することができます。

受験教材

試験問題集については「受験教材(試験問題集)」ページをご覧ください。

受験申込

CBT・IBT 受験者ログインCBT・IBT受験申込ページよりログインの上、お申し込みください(CBT-Solutionsウェブサイトに遷移します)。

お問い合わせ先

試験の申込、受験方法について

下記の株式会社シー・ビー・ティ・ソリューションズ(CBT-Solutions)受験サポートセンターにご連絡いただくか、同社のウェブサイトをご参照ください。
受験サポートセンター
電話 03-5209-0553(年末年始を除く、8:30~17:30)

試験の内容、団体とりまとめについて

一般社団法人金融財政事情研究会 検定センター
電話 03-3358-0771
※お電話は応対品質向上のため、録音させていただいております。